今回は、ビジネススクールやAIの話題から少し離れて、仕事との向き合い方について書いてみようと思います。
正直なところ、こういう話は少し気恥ずかしさもあります。
私自身もまだまだ成長途中なので、あくまで一個人の考えとして読んで頂ければ嬉しいです。
ただ、今の会社に入ってから、
「何を普段意識しているんですか?」
「難しいプロジェクトの時は何を考えているんですか?」
「会議中のあの雰囲気はどうやって作っているんですか?」
何人かの同僚からそんなことを聞いてくださる機会が何度かありました。
正直特別なテクニックがあるわけではありません。
むしろ当たり前のことばかりです。
ただ、転職や海外生活、ビジネススクール、そして様々な失敗を経験する中で、少しずつ自分なりの形になってきたものではあると思っています。
今回は、その中でも私が大切にしていることの一部を少しだけ書いてみたいと思います。
なぜ笑顔なのか、いつも笑っていますよね?
よく言うあれですよね。
楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しくなるんだ。
じゃあ長尾さんは楽しくなりたいんですか?
と聞かれたら、答えは「はい」です。
毎日可能な限り楽しく過ごしたい。ただここで言う楽しさは、楽をするとか、やるべきことをやらずに楽をするという類では勿論ありません。
やるべきことをきっちりやりながら、その上で、その過程を楽しむ。
プロジェクトを楽しむ、メンバーとの何気ない会話を楽しむ。
でもいつも楽しいことばかりではないですよね?
膨大なタスクや、プレッシャーのかかるシーン。もちろん、人の職責に応じて色々あると思います。
それでも可能な限り、実践が難しそうなシーンでも表面に出なくても心の中では笑顔でありたいと思います。
「笑顔じゃなくても、普通の表情でいいんじゃないですか?」
と言われるかもしれません。
むしろそっちの方が自然かもしれません。でもひょっとしたら周りやチームの皆は、長尾は不機嫌と捉えるかもしれない、、、
最近はそっちの影響を考えています。
ちょっと綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、毎日多くの時間を過ごすオフィスを、自分にとっても周りにとっても少しでも快適な場所にしたいと思っています。頼まれてもいないですが、毎日出社しているので(笑)。
これはあくまで、個人の考えなので、強要するものでないこともわかっています、だから勝手に可能な限りニコニコするようにしています。
ただ誤解なきようにお伝えしておくと、若い頃からずっとこうだったわけではありません。むしろ昔は余裕もなく、目の前のことで精一杯でした。
プロジェクトで問題が起これば焦りましたし、自分の失敗も必要以上に引きずっていました。
笑顔よりもきっと不機嫌で難しい顔で毎日過ごしていたと思います(笑)。
それが経験を重ねる中で少しずつ変わってきました。
結局、問題が起きない仕事なんてありません。
むしろ責任が大きくなるほど、難しいことや予想外のことは増えていきます。
だからこそ、自分自身が少しでも前向きな状態でいたい。
そして願わくば、その空気が周りにも伝わればいい。
そんな気持ちで笑顔を意識しています。
なぜ安心感、安定感があると言われるのか?
こちらも、誉め言葉だと受け取っていますが、こういったことを直接言われるシーンが多々ありました。
これも、個人的には、特別なことはしていないです。
勿論、対応する製品は比較的新しく、不慣れなところはまだまだありますが、今の仕事領域自体は、以前から積み重ねてきた領域なので、経験はあるという前提があるかもしれません。ただそれ以外に何かあると言われたら、以下を答えます。
- 約束したことをやる
- 嘘はつかない
- 相手の話を丁寧に聞く、遮らない
- 感情で振り回されない
- 難しい状況でも慌てない
- 難しくても、必ず何か対応策があると信じる
- 自分で無理ならば、直ぐに周りに助けを求める、など
これらの積み重ねかもしれません。
つまり、安心感や安定感というのは、特別な才能ではなく、「この人はこう動くだろう」と周りがある程度予測できることなのかもしれません。
小さなことですが、それを繰り返していると、周りも安心して仕事ができるようになる。
私自身はそんなふうに最近考えています。
でも少し蛇足ですが、、、まじめな顔して突然サラっと冗談も言ったりして、しかもそれがホントか冗談かも分かりにくいなんて言う面もあります
結構つかみどころのないところもあり、そういう意味では、私自身は予測しづらい面もあるかもです!(どっちやねん(笑))
困難な時に何を考えるか
あまり詳細は書けませんが、直近ですと、入社直後のAI導入プロジェクトは、最初から困難の連続でした。
技術的な困難さよりも、期待値のずれ、プロジェクトマネジメントの観点で色々すれ違いがある中での現場参画、推進、立て直しを求められたからです。
特に難しいプロジェクトや局面で、お客様との会話も難しいです。私も、様々なレイヤーや異なる領域のかたを交えてMTGをする機会が多いですが、PMやEMという立場で考えたときに、逃げたくなる時もあります。
正直、お叱りを受けることや、不満を言われることが分かっているMTGは特にそうです。しかも、それがしばらく続きそうだと分かっている時はなおさらです。
でも、メンタル的にフィジカル的に限界をある程度は長年の経験で分かっているので、まだ大丈夫。という前提のもと、ここでは逃げたらだめ、逃げたら絶対さらに悪化すると分かっていました。
この状況を落ち着いて誠実に冷静に対応できれば、必ず潮目や流れは変わる、もう自分にそう言い聞かせて、腹を括ってやるだけでした。
この局面で、普段からやっている、前述の件をいかに発揮できるかが真骨頂ですよね。
難しい局面だと、自分の体の状態や精神状況が変わるので、うまく発揮できないケースもあります。
そんなときは、「自分、落ち着け」 ということよりも 「深呼吸3回!」 の方が役に立ちました。
あとこれです、
問題は必ず起こる。起こらないことを期待しない。
だから
「誰が悪いか」
ではなく
「次に何をするか」
を考えています。
そして事態を意図的に悪化させたくてしている人は誰もいません。
みんな一生懸命やっています。それでもうまくいかないのは、個人の問題というよりも構造的な問題が大きいと思っています。
そういう時は、個人の頑張りだけではすぐに改善しないことも多いと、経験的に感じています。
だから逆説的に、過度に自分を責めすぎずに、でも責任放棄もせずに、やるべきことをやり、じっと潮目が変わることを待ちながら、小さな事実ベースで信頼を積み重ねる、そんな風に過ごしていました。
MBAや海外経験との関係
2023年10月からの1.5年間のビジネススクール経験や異国での経験が今に役に立っているかという観点です。
よく、MBAでの学びがどう役に立っていますか?など聞かれることも多いです。
実はこの質問、私自身も卒業前に気になっていました。
そして役に立っていないというつもりは当然ありませんが、現在の仕事においては、ファイナンスやアカウンティングは、現在実業務では使いませんので直接は役には立っていないと言えるかもしれません。
そして、海外生活やビジネススクールによって、自分がまったく別人になるほど変わったかというと、正直そこまでではありませんでした。(これはキャリアのどのタイミングでいくという事にも関連しているかもしれませんし、どういう価値観をもっていったのかにもよるかもしれませんのであくまで個人の所感という事でご理解ください)
印象としては、海外に行ったから変わったというより、
元々大切にしていたことが、世界中でも通用すると確認できた。
時間を守る、人に対して誠実に接する、好奇心を持つ、等
これが、肩書やポジションなく通じた という体験の方が、誤解を恐れず言うと、自分には大きく、価値があるものだと感じています。
ちなみに、この「価値観が変わった」というより「価値観が確認され、磨かれた」という感覚については、ボストン修了直後に書いた記事でも触れています。
この記事では、ボストン修了直後の自分が、ビジネススクールで何を学び、何を持ち帰ろうとしていたのかをまとめています。今回の記事で触れた「価値観が確認され、磨かれた」という感覚にもつながる内容です。
ご興味があればご覧ください。
今も成長途中
自分自身まだ成長途中です。
失敗もあります。
迷うこともあります。
新しい製品や技術を前にすると、自分の知識不足を感じる日もあります。
例えば、会議が終わった後、
「あの言い方は良くなかったな、こう伝えればよかったな」
「もっと良いやり方があったかもしれないな」
と思うこともあります。
だからこの記事に書いたことも、私が完璧にできているという話ではありません。
むしろ、そうありたいと思って日々試行錯誤している最中です。
著名な方や本の中でも、似たようなことは数多く語られていると思います。
だから特別な話ではないのかもしれません。
ただ、振り返ってみると、自分自身を変えてくれたのは劇的な出来事ではないなと思います。
- MTGでふと感じた違和感。
- 「もっとこうすればよかった」という後悔。
- 上司からの何気ない一言に少し傷つきながらも、笑顔でやり過ごしたこと。
- 小さなことに何時間もかけて対応したこと。
思い出せないほど切りがないと思います。
派手な成功でもありません。
小さな行動を繰り返すこと。
少しずつ自分の型にすること。
そして、それを在り方として自然に定着させること。
結局のところ、長く続けることが一番難しく、一番大切なのだと感じます。
振り返ると、キャリアを歩み始めた頃と全く違う仕事をしているようでいて、大切にしていることは意外と変わっていないのかもしれません。
ただ、それを実践する難しさや重みは、年齢と経験を重ねるごとに少しずつ理解できるようになった気がしています。
今回も最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。

