みなさん、こんにちは!Miino.です。
前回のSpring2記事では、3月上旬〜4月末の「ピークパフォーマンス!:パフォーマンスさらに向上、リーダーシップを遂に発揮」についてお伝えしました。今回は、ついに最終学期となるSummer セメスター(5月〜7月)の体験をシェアします。
この時期は、「新しい仲間達との出会い、短期間で効率的な成果を追求」と位置づけています。選択科目期間に突入し、プログラム開始から約7か月経過後の最後のセメスターです。これまでとは違い、毎日授業があるわけではないので、比較的スケジュールに余裕がありました。
そしてこの期間は何をするかは人それぞれです。キャンパスローテーションで、他の都市に数か月住み、オンキャンパスのコースに参加する人、インターンや就職活動をする人もいれば、旅行をするなど思い思いに過ごす自由度が高い期間でした。
Summer セメスターの全体的な印象
Summer セメスターは、これまでとは全く異なる学習環境でした。選択科目(Elective)中心となり、MBAプログラムだけでなく、Executive MBAや他キャンパスの学生との新たな出会いもあり、また違った刺激を受けることができました。
私の場合今回の科目選択では、FinanceやData Analyticsなどの Specialization科目やSTEMトラックを意識せず、知見を広げるために自分自身の興味があるものを幅広い領域から満遍なく選択しました。従来のキャリア(IT、PMやコンサルティング)では出会わなかった新たな分野への好奇心を満たすことを重視した結果です。
またクラスによっては、週末の3日間で朝から晩まであるコースや、オンラインで別のタイムゾーンでのコースなど、これまでのMBAの平日オンキャンパスのフォーマットとは異なっています。
また、今までのどの科目でも同じドバイMBAメンバーとのチーム活動とは異なり、ここからは、科目ごとに参加者が変わります。つまり新規メンバーと短期間でチームを組成し、オンラインも活用した中心により効率的な方法でチームアサインメントに臨む必要があり、新たなチャレンジでした。相手への関心を寄せ、チームの特徴を見てハードワークして貢献していくというこれまでの姿勢でパフォーマンスを発揮できたといえる、そんな自分自身への自信がより深まった期間だと思います。
Summer セメスターで履修した科目
Luxury Marketing :ドバイキャンパス・週末
担当教授:Prof. Vanessa Hinton
従来のキャリアでは出会わなかった新たな分野への好奇心から受講した科目でした。
Key takeaways:
- LuxuryとPremiumの違い:Emotional Experience, Value the personなど、”経験”や”人”にフォーカスしている点が大きく異なる点だ。様々なLuxuryプロダクト・サービスから理解した
- Luxury業界の課題の違い:同じLuxuryブランドでも、例えばHospitalityやFashionで課題は全く異なることがゲストスピーカーの声で理解した。(Hospitalityはテクノロジーとヒューマンタッチ、Fashionは偽物対策等が課題)
- マズローの欲求との関連:ラグジュアリーブランドはSelf-esteemとactualizationのニーズを満たすものだ。人の欲求にどう作用するのかを理解した
感想・体験:IT、PMやコンサルティング中心のキャリアで出会わなかった新たな分野を学びたいという好奇心から受講をしました。本クラスの内容全てが新鮮で、Prof. Vanessaの豊富な知識と事例説明、そしてこの領域に関連する生徒たちとのインタラクティブなライブな雰囲気が愉しく魅力です!そして新たな仲間達との出会いがあり、エレクティブの魅力も同時に感じた3日間でした!

Mergers & Acquisitions :オンライン・週末
戦略と財務の両面からM&Aを体系的に学ぶ、実践的な科目でした。日本に一時帰国しており、ロンドンタイムゾーンでオンライン参加していました!夕方5時から深夜1時までの時間です。日本のGlobal Online MBAの方たちの過酷さをここで思い知りましたw そして毎月主末を潰して、二年続けることに尊敬の念を抱きます、スゴイ!
Key takeaways:
- 戦略面と財務面:M&Aにおいては、両面をバランスよく分析して意思決定していく必要性がある
- Valuation:ターゲットとなる実在する企業情報をもとに、DCF法を中心に、FCF、PV、EV算出プロセスを経験することが出来た
- M&A事例の分析:実企業の過去M&A事例を多角的な視点でStrategic Rationalを分析する体験と手法を学んだ
感想・体験: オンラインにも拘らずProf. Terenceのエネルギッシュかつエンターテイメント溢れるクラスがとても楽しかったです。しかしインテンスかつタイムパンクチュアルな構造化された授業についていくのは集中力を相当要したのも事実です。そしてチームアサインメントは、タイムゾーンがばらばらなメンバーたちと体力の限界を感じながらも、素晴らしいチームワークを発揮して最終日のPitchを最高の結果で終えられたのも思い出深く、嬉しかったです!

Seoul City Seminar :韓国・ソウル:平日
担当教授:Prof. Dr. Mark Esposito / Prof. Dr. Terence Tse
ソウル現地で学ぶ、ダイナミックでフィールドワーク中心の学習体験でした。一言でいえば、大人の修学旅行です!
Key takeaways:
- チェボルの役割:現在の韓国の驚異的な発展に大きく寄与し、政治的な結びつきの経緯や市民感情なども学ぶことが出来た
- 韓国と日本:初めて訪れたソウルでのTech、政治、一般生活を垣間見、類似点と相違点を理解し、深く考えるきっかけとなった
- シティセミナーの魅力:新たな都市、新たな仲間、興味のあるトピックスという従来のクラス中心の講義と違うダイナミックな魅力を体験
感想・体験: クラス講義よりも、ソウル市街に出かけ、地元人々へのインタビューや交流を通じてWebにはない貴重な一次情報を得て、仲間達とのディスカッションやプレゼンテーションを通じてインサイトを得られる、こんな素晴らしい経験が出来、幸せです。教授二人のコンビネーションも最高で、また多くのアルムナイやゲストスピーカーとの出会いもあり素晴らしい一週間でした。
後日談:この二人のコンビが大好きで、来年は”是非日本でシティセミナーをやりましょう!”と言い続けて、2025年本当に実現してしまいました!開催にあたり事前に連絡をくれカリキュラムの決定に携わることが出来て印象的でした。

以下は、シティセミナーのプロモーションビデオで参加させていただきました。ちょこちょこ出ています(笑)
<明洞通そばのHiKR GROUNDでブラジル人の仲間とまさかのコラボw>
International Negotiations :ドバイキャンパス・週末
交渉のイメージとマインドセットを根本的に変える、実践的な科目でした。
Key takeaways:
- Negotiation Canvas:3次元(Strategic, Creative, and Tactic dimensions)に分類し、順序だてて交渉戦略を準備する有用なフレームワーク
- 交渉戦略立案:上記のフレームワークやNegotiatorとしての心構えを踏まえ、自身で交渉戦略を立案できる方法を理解した
- 勝者全取り ではない:勝者全取りや妥協は、交渉の本質ではない。問題解決であり、価値創造し最大化するプロセスが本質である
感想・体験: 交渉のイメージとマインドセットが確実に変わる3日の講義です。具体的にどのような理論に基づき、交渉するか、そして戦略を立てるかを豊富なケーススタディで訓練するプラクティカルなコースでもあります。そしてProf. Robertoのわかりやすく、ユーモラス溢れるライブな雰囲気もこのクラスの魅力であることを付け加えます。さぁ皆で、ストラテジックタフネゴシエーターになろう!

Management Psychology :ドバイキャンパス・週末
MBAジャーニーの最後を飾る、印象深い科目でした。
Key takeaways:
- 認識は必ずしも正しくない:Our brain is not designed for success, but for survival. Our perception can make mistakes and not real
- Nudge:”Nudge” is part of a behavioral change strategy.Requires us to see context of problem situation and decisions made
- 実生活への応用:行動・心理学的概念を仕事、デジタル活動、私生活に応用をいかに実践するかが大切。失敗してもよい、何度も繰り返して改善していく
感想・体験: MBAジャーニーの本当に最後の最後のクラスとなりました。そして50人を超える圧倒的な熱気とユーモア溢れインサイトフルかつインタラクティブなProf. Aliの授業は思い出に残るクラスの一つです。クラスは、“チャレンジし、失敗を許容し、そしてその失敗を受け入れ、次へのインサイトを得る”ことを促す、我々の成長を後押しする、そんなプラクティカルなクラスでした。そして日本語や日本文化にも精通し、TikTokも駆使しながら現代のPsychology理論の確立をファクトベースで推進する革新的なAliに出会えて幸せでした!

著書のRed Flags, Green Flagsも購入し、英語の勉強も兼ねて読んでいます。様々な言語に訳されて出版されています。興味があれば是非一読ください!
Summer セメスター期間中の成長実感
新たな協働スキルの獲得
これまでとは異なる環境での学習は、新たなチャレンジでした。短期間で新規メンバーとチームを組成し、主にオンラインでより効率的な方法でチームアサインメントに取り組む必要がありました。この経験を通じて、より迅速で効率的な協働スキルを身につけることができました。
多様性への対応力の向上
Executive MBAや他キャンパスの学生との交流は、これまで以上に多様な視点と経験に触れる機会となりました。年齢、経験、文化的背景がより幅広いメンバーとの協働を通じて、適応力と柔軟性をさらに高めることができました。

<皆気さくでEMBAのメンバーとも仲良くなりました!>
10か月間のMBA Journey完走
このSummer セメスターをもって、インテンスな10か月間のMBA Journeyが完走となりました。最初のFall1での「初期適応期間」から始まり、Fall2での「プログラム進展期」、Spring1での「パフォーマンスゾーン突入」、Spring2での「ピークパフォーマンス」、そして最終的にSummer での「新しい仲間達との出会い、短期間で効率的な成果を追求」まで、それぞれの期間で異なる成長と学びを体験することができました。
特に最後は、選択科目の自由度を活かして、自分の興味に基づいた幅広い学習を行うことで、新たな知見と視野を大幅に広げることができました。また、多様なプログラムやキャンパスの学生との交流は、今後のグローバルネットワーク構築の貴重な基盤となりました。
皆さんも、もしHult MBAを検討されているなら、キャンパスローテーションやシティセミナーなどに参加して、多様な出会いと学びの機会を最大限活用することをお勧めします。選択科目の自由度を活かして、自分の興味と成長に最適な学習体験を設計してください!
次回は、キャンパスイベント等の活動についてお伝えします。お楽しみに!
