あなたにとって、人生で最も大切なものは何だろうか? お金か?地位や名誉か?
紹介する本書では、思い出を作ることである。と言い切っている。たった一度の人生を価値あるものにするために、必要以上にお金を貯めこまずに経験や思い出に惜しみなく投資しろ、という主張で一貫している。
最近よく聞く、FIREとはかなり主張が異なることもあり、個人的には印象深かったので紹介する。詳細が気になる方は、amazonでのレビューやyoutubeでの本要約チャネルなどで確認の上購入検討頂きたい。
■DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
著者の主張は、死ぬタイミングで資産ゼロを目指せということだ。実際にはこの目標を達成するのは難しいかもしれない。ただしこの意識を持って有限な資産(健康・時間)を使えるタイミングで金を使えということだ。
個人的な見解としては、考えや意義については非常に参考になる。FIREの考え方とは、真っ向から対立するように思う(節約して支出を減らす点が特に)。果たして今の行動は、価値のある行動をしているのか?そうチェックする意識が芽生えたのは事実である。
また、年齢が上がるにつれて、資産を取り崩していくことをさも当たり前のように書かれているが、いざその状況になった際、果たしてそんな理論道理に人は行動できるのか少々疑問である。なぜなら、貯めた資産というのは減らしたくない、もっと増やしたいと思うのが人の性だと私は考える。周りに聞いても同じような意見だった。一人かなりの保有資産を持っている(金額は言えないが)、友人も本書の主張には理論的には納得するが、資産の取り崩しはには少々反対の模様だった。
資産があることで選択肢の幅が広がり、精神的な安定を得られるメリットの方を支持したい、というのが私の結論だ。但し、思い出や経験の重要性は共感できるため、いかにバランスをとっていくかを常日頃からセルフチェックして過ごしていきたい。
今回は、仕事上の直接的な考え方やテクニックの紹介にはならなかったが、自分の人生とは、何をしたら幸せか、どうしたら幸せになれるのか、何が自分にとっての成功か、等を継続し、内省することが、自分の考え・行動の指針になると改めて気づかされた。
それでは、また!