みなさん、顧客・上司・チームメンバー・取引先との信頼関係や信用がいかに大切かということを仕事を進めていく中で肌感覚として持っていると思います。
自分が信頼・信用していない人には仕事を任せられないですよね、そして任せたとしても不安になりますよね。
同じことが、仕事をあなたに任せる側(ここでは、顧客や上司とする)からすると、同じ認識であることは理解できると思います。では、どうしたら相手の信用を得ることができるでしょうかうえでしょうか?
ここでは、あなたがチームメンバー、またはプロジェクトメンバーという前提で、上司や顧客からいかに仕事を任せられるか(=信用を得ていることが重要)、という点で記載しします。
前段ですが、念のため信頼と信用の違いをまとめます。知っている人は飛ばしてください。
■信頼と信用の違い
信頼:双方向、無条件でも成り立つ関係 上司・顧客 ⇔ あなた
信用:片方向、条件付きの関係 上司・顧客 ⇒ あなた
信頼は、昔からの友人や仲間のイメージを持てば分かりやすいでしょうか。あなたの友人がどんなに酒癖が悪かったり、時間に平気で遅れても、あなたが恐らく許してしまう関係を指します。双方向にそして、ある意味見返りを求めなくても成り立つ関係です。
信用は、上司や顧客があなたに持つもの。つまり片方向の関係です。(あなたが上司や顧客に持ってもいいですが、ここは今回大きな論点ではありません)そして、条件付きの関係ということで、信用がなくなれば、関係が終わるということです。(もしくは修復が難しい)一度なくした信用を取り戻すのは相当難しく、ビジネスパーソンならばそうならないように行動するようにしなくてはなりません。
■信用の作り方
以下3点です。これを常日頃から意識して、発言・行動で示していき、これを積み重ねていくことで信用を確実に得ることができます。ビジネスパーソンとして当たり前と思うことばかりかもしれませんが、意外に難しいことが多いと実感しています。相手の事情に依存する、自分自身ではコントロールすることが難しい、意識していないと機会を逸する、など。ただしメンバーとして働く場合は、自分自身でコントロールできる範囲が大きく比較的やりやすいので是非、以下の例を見て実施してください。
➀約束を守る
②スピードを速くする
③とにかくGiveする
➀約束を守る
何かの期限に間に合わせることシーンとして多いと思うので以下、具体例を示します。
・確実に自分が守れそうな日時をコミットする
・上記が上司・顧客の期待値に沿わない場合は、すり合わせを行い、落としどころを探る
自分:今週金曜日、 上司・顧客:今週水曜日 ⇒落としどころ:今週木曜日
この時重要なのは、相手の言ったことをよく吟味せず、安請け合いして、コミットしてしまうことです。上の例では、水曜日で自分がコミットしてしまうことです。これは、約束を守れないことが高確率で発生するので、まずは確実に対応できる金曜日で押してみましょう。
しかし、あなたの要求は受け入れられず、前倒しの木曜日(または、水曜日で)受けざるを得ない場合もあると思います。そんな時は、以下のように切り返すことを覚えていてください。
例1:「ここまでのレベルならば今週水曜日可能です。●●部分は翌日になりますが
よいでしょうか。」
ポイント:できる・できないのゼロサムで答えないこと
例2:「タスクAとも重なっているためタスクAの優先順位を落とし、こちらを優先し
て取り組みます。それでしたら、今週水曜日可能です。ただしタスクAの納期
を遅らせることご了承ください。」
*タスクAの依頼主が違う人であればば、「○○さんからOKいただけるか調整した
上で、改めて回答します」ということも付け加えるとよいでしょう。
この調整をすることがとても大切です。
・万が一約束を守れないことが分かった時点で、相手に伝える
伝え方のポイント: 守れないことの事実 + 守れないことの理由 + 代替策
代替策を伝えることがポイントです。この代替策を言えるか言えないかで、依頼主の
上司や顧客からの信用度に大きく影響を与えます。
例1:「申し訳ありません、○○の調査が想定以上に時間を要しております、
約束の水曜日に間に合わせることが難しそうです。ただし以降のタスクで、
私(もしくは別人)が参画し、全体としての納期に影響は遅れないように
するつもりです。」
・例2:「申し訳ありません、○○の調査が想定以上に時間を要しており、約束の
水曜日に間に合わせることが難しそうです、ただし木曜日AM中には何と
か仕上げますが許容いただけますでしょうか? こちら、期待以上の出来
になりそうです。」
*こちらは厳密には代替策にはなっていないですが、品質を上がっていること
を仄めかす代替策の要素を付け加えています
(ただし、できないことを言ってはダメです)
少々長くなったため、次回、②スピードを上げる、③とにかくGiveする を書いていきます。
まとめ
上司・顧客からいかに信用を勝ち取るか。信用は、一朝一夕では生まれない、常日頃から、約束を守ること、スピードを上げること、Giveすることを意識して行動すること。約束を守るには、できない約束はしない、落としどころを探る、守れないときには、代替策を添えてすぐ説明をすること。
それでは、また!