コミュニケーション

上司の「なぜなぜ」で詰められた時のたった一つの方法

皆さんもこんな経験ありませんか?

上司から依頼された資料作成。上司レビュー日までに頑張って仕上げて、当日説明したが、上司の反応はいま一つ、そして、口を開いたと思ったら以下のコメントが・・・

・具体的な内容が含まれていない、このような表現になるのはなぜか

・読んで欲しいと言った資料の具体的な内容が含まれていない、なぜ入れなかったのか?

・この論理展開はなぜなのか、なぜこの結論なのか?

問題:なぜなぜ攻撃でノックダウン寸前、メンタルやられそう

「なぜ?」という理由を問われてしまうのです。この「なぜ?」に答えるとさらに追撃の理由確認やなぜなぜ攻撃を受ける。何を答えても納得してもらえない、、、では、何を答えてもだめだから黙っていても次の言葉が、、「なぜ黙っているの?」と、またしてもなぜの問いが飛んでくる。時が過ぎるのを待つしかない。。

これはきついですよね、、具体的にこう直してほしい、この表現はこうして、構成はこう、具体的な指示が来れば良いのですが、経験的に半分以上なぜの指摘があると思います。

この指摘を受けて、次のアクションは当然、さらなる資料修正です。また次回、詰められるのではないかというビクビク感と恐怖で病んでしまいかねないですね。

資料完成を主眼に置くのであれば、この上司の指摘は間違っています。主張の根拠や背景を知りたいということで、なぜを問いかけ論理矛盾がないかの確認をしている可能性もあります。ここに悪気はないのかもしれません。しかし、なぜを連発されると特に、若手ビジネスパーソンは慣れていないと、責められている感じを受けてしまうので、言い方に問題があります。(上司は相手の状態を観察するなど、言い方や指摘の仕方を見直すべきです)。ただあなたから相手を変えようとするのは少々難易度が高そうなので、少し別のアプローチをとりましょう。

やるべきことは二つ

➀納得してもらえる資料に仕立てる。なぜの問いに相手が納得できる解を出し続けられるように準備する(時間がかかる)

②指摘をいくら受けても病まない心構えと心の在り方をコントロールをする(時間はかからない、病まない方法)

上司の指摘が正しく、あなたのスキル不足が原因である場合もあるでしょう。その場合➀が根本的な解決ですが、時間がかかります。日々の仕事で追い詰められ、病まないようにするための対処もとても重要です。その対策として今回は②について書いてみます。

対策:事実と感情を区別して、事実のみに着目する。感情面は無視する。

まず上司があなたを嫌いかもしれないからこんな意地悪なフィードバックを受けていると思っていませんか。
指摘を受けたこと、理由を問われていること(事実)と、嫌われているかもしれない(感情)は、分けて考えましょう。つまり指摘や理由を受けている事実のみに着目するのです。自分はなんてダメなんだ、この人は自分を嫌いだから攻めているのだという感情面はいったん無視しましょう。

この無視するのが簡単にできないからこそ困っているのだと思いますが、でも今まで本当に分けることを意識していましたか。筆者も経験がありこの対処を繰り返し実践することで、徐々にダメージが軽減し、結果的には誰に基本何を言われてももう傷つきません。逆に神妙な顔をしながら心の中で「うるせー、しょぼい指摘するな」と毒づいているぐらいです。ただし決してこの心の声は顔には出しません(笑)

必要以上に、自分を責めたり、相手の気持ちや性格にフォーカスする必要はありません。本当にあなたが努力をしているのならば、きっとこの上司以外の方が見てくれていて、フォローしてくれるはずです。(残念ながら、周りにそのような人がいなければ、異動や転職を検討する必要があるかもしれません)
また頑張っているのにちっとも上司の反応が変わらないのであれば、あなた自身の資料作成や説明能力が向上していないかもしれないので、その時は親しい先輩や信頼できる別の誰かにアドバイスやレビューを受けてみましょう。

結論:長い社会人生活です、会社に勤めていると色んな人があなたの上司になります。運よく良い上司に当たれば冒頭のようなこともないかもしれません。ただ長い目で見ると指摘を受けなかったことが、後でさらに厳しい上司に当たって苦しむことになるので一概にこの判断は非常に難しいです。

好きな上司・嫌いな上司はあくまであなたの主観で、それは仕方がないことです。ただあまり好き嫌いにフォーカスすると相手に気持ちが伝わります。特に嫌いという感情を持つと、負のスパイラルになるので要注意です。
今回述べた「なぜなぜ」は成果が求められるビジネスパーソンとして、むしろ当たり前で、悪気があってやっているわけではないケースが多くあるのも事実だと思います。(例えば、クライアントや社内の上層部に根掘り葉掘り聞かれるので細かく押さえておきたい。単純に理由や背景をとことん突き詰めたい性格、等)

ただどうしても厳しく意地悪な指摘だと感じてしまうことがあるのも理解します。それはあなたがどんなに頑張っていてもです。そんな中、自分を責めてしまったり、必要以上に上司にびくびくして本来のパフォーマンスを発揮できないことは本当に勿体ないです。心の在り方ひとつで変えられます。「事実(指摘されたこと問われた理由)」と「感情(なんて自分はダメなんだ、嫌われているからだ)」を客観的に区別し、「事実」のみに注力して、日々の仕事生活を乗り切ってほしいと思います。勿論上司にOKをもらえるだけの資料作成技術や理由説明など鍛えることも併せて必要です。

それでは!