みなさん、ピーター F. ドラッカーをご存じだろうか?
よく知っている人は本ブログを飛ばしていただいて構わない。『マネジメントの父』として知られるドラッカーは、ビジネスパーソンが仕事をするうえで必要な知識やスキルの多くを提唱した人物としてよく知られた人物だ。そう、ドラッカーは、今我々が目にする「自己啓発」の祖の1人と言える。
超入門編として以下の本書を読んだのだが、明日から使える仕事上での重要な考え方や心構えがぎっしり詰まっている、そして非常にわかりやすかったので以下に紹介する。
■13歳から分かる! プロフェッショナルの条件 ドラッカー 成果を上げるレッスン
■プロフェッショナル とは?
知識労働者の中でも高い精度で成果を上げ続けることができる人。 (本書からの抜粋)
■なぜ働くのか? の問いの回答
人間は仕事を通して、自分の成長と人や世の中に影響を与えたり役に立ったりすることで充実感を得る。
仕事を通して成果をあげるプロフェショナルになることが、人生を豊かで幸せなものにする近道である。
つまり、日々の仕事での自己成長を通じて他者・社会貢献を行うことが幸せになる。そして大きな成果を上げるためにプロフェッショナルにならねばならない。 という我々ビジネスパーソンへの熱いのエールも含まれていると感じた。
次に本書に書かれているプロフェッショナルになる5つの条件は以下である。
■プロフェッショナルのための5つの条件
①貢献を考える
②強みを活かす
③時間のコントロール
④最も重要なものに集中する
⑤正しく意思決定し実行する
私なりに5つの条件を、日々の仕事上で発生し得る、問いやその行動例を記載してみる。常日頃からこの辺りを自ら考え、行動していくと結果がついてくることが実感としてわかるはずだ。
■➀貢献を考える
個人がどう組織に貢献できるか?
⇒3点である。 (1)成果を出す (2)組織の価値を高める (3)人材育成
・この仕事は、誰の役になっているのか?
⇒ 上司?顧客?顧客の顧客?自社?
・どんな観点で貢献しているか?
⇒ 売上・利益向上、ブランド価値向上、上司の負荷軽減、品質向上、等
・自分でやったほうが早い、でもそれは部下の育成の芽を摘んでいないだろうか?
⇒自分でやったほうが早いが、○○さんにやってもらう。どうすればうまくやってもらえるだろうか?
得られる効果 ⇒ 成果につながる、人間関係が円滑に、自身の成長に
■②強みを活かす
強みとは?
⇒誰よりも得意、ほかの人よりも簡単にできる と言えるもの。成果はその強みから生まれる
・自分の強みはどこか?
⇒ コミュニケーション能力?計算力?英語力?
⇒これらを発揮できるシーンはどこだろうか?
・コミュニケーション能力
⇒ ミーティングのファシリテーターを買って出てみる
・計算力
⇒ 多忙な上司のエクセル作業を手伝えないか打診してみる
・英語力
⇒ 上司は英語が苦手だったな、海外ブランチの担当者との
やり取り自分が引き受けることを打診でしてみよう
・○○さんの強みはどこか?
⇒○○さんは冷静沈着、論理的という強みがある、□□さんは、アイディアマン、巻き込む力がある
強みを活かして、同一チームで企画を考えてもらおう!
いかに、人の強みを活かしたチームや組織を作るか。
■ ③時間のコントロール
有限の資源。成果を出す人はその重要性を熟知している。いかに大きな時間の塊を作るか?
⇒無駄な時間を調べる。細切れ時間を集めて大きな塊にして、成果を生む活動に充てる。
・勉強する時間がない、、
⇒ 本当か?細切れ時間を使えないか?昼休み15分でもを勉強に充てられないか
通勤中の徒歩や電車中無駄に過ごしていないか?30分ひねり出せないか?
⇒そもそも通勤をなくせないか?テレワーク出来ないか(無駄な時間を見つけてやめる)
■ ④最も重要なものに集中する
一番重要なことを最初にやる。そして、一度に集中できるのは一つだけ。
・今日朝最初にやるべきタスクはどれか?
⇒どれが一番重要か? なぜそれが一番重要と言えるのか?
・このタスクは本当に自分がやるべきか?
⇒ 本来注力する仕事?(考える仕事では無ければ、部下に任す、外注メンバーに実施してもらう)
・タスクA・タスクB・タスクC どれに集中すべきか、期待値や期限や緊急度からどう導き出すか?
⇒ 上司にアドバイスをもらってみよう。まずはやってみて反応をうかがって軌道修正しよう
自分で自分をマネジメントする姿勢や思いが大切(独自性を優先する、新しい道を切り開く思いなど)
■⑤正しく意思決定し実行する
・なぜこの結論に至ったのか?
⇒ 理由を問われたときに答えられるか?主張に対する理由は明確か?
筋が通っているか?
本当にこの結論で本当に実行可能?どの視点で考えたか?明快に答えられるか?
■最後に
個人的には、明確に描かれていないのだがポイントとして以下を挙げたい。
本書のストーリーのレストランの見習いから店長に就任した青年に人の話を聞く、実践する、アドバイスを受け入れるという、素直な心や前向きな気持ちがあるからこそ、5つの条件を実践出来たといえる。
つまり、プロフェッショナルの5つの条件は勿論大切だが、大前提として、人格や素直な人間性があることが何より大切であることを示唆している。
これから仕事を始める人、なかなか成果が出ない若手社会人にオススメである、また仕事経験の豊富なミドルも振り返りや若手育成に役立つことは間違いない。
それでは、また!