コミュニケーション

お願いを聞いてもらう確率を2倍にする方法

仕事上で、上司・別部門の人別メンバー・顧客に、あなたのお願を聞いてもらうことはできているだろうか? 

答えがNoの場合、または、なかなか聞いてもらえなくて困っているという方、これから記載する方法を試してみてもらいたい。

言わずもがなだが、仕事上での相手への依頼事項は、自身のタスクやプロジェクトを進めるために発生する事象だ。また仕事の種類にもよるのだが、プロジェクトや業務を一人だけで完遂することはまず不可能だ。特に大きなプロジェクトや複数部門にまたがっての業務などは、多くの場合誰かに何かをお願いするシーンが必ずある。その際、前向きに協力を得られなければ、進捗遅延や上司の手を煩わせたりするなど、結果的にはあなたのネガティブ評価につながる可能性もあるためだ。これはビジネスパーソンとしては避けたいことだ。

■方法

 あらかじめ良い人間関係を築いておく。そのうえで、徹底的に相手にGiveをしておく。そしていざと言うときにお願いをするということだ。

私も当たり前のように使うテクニックだ(テクニックというか、基本行動!)。このおかげで気持ちよく動いてもらっているのではないかと自負しています。これは心理学の有名な、”返報性の法則”を応用した、”好意の返報性”に基づくものだ。

■返報性の法則・好意の返報性

返報性の法則人から何かしてもらったら、何かを返したくなるという 基本心理

好意の返報性自分に来た好意を、好意で返そうとすること

ポイントは、お願いするまでに、➀いかにいい関係を作っておくか、②相手にこの人にはいつも良くしてもらっているから、助けられているから ということを思わせておくことである。

■日ごろから良い関係を築く心構え・行動

・仕事上関連する人や今後お願いする可能性のある人からの、些細なお願いごとに可能な限り素早く対応する。

・上記、どうしてもすぐに対応できない場合は、
  『できません』『時間がなくて対応できません』というぞんざいな返事・返信をしてはいけない。

  依頼に対して、できない場合は、代替案を提示するのだ。(ここがポイント

  『今すぐは無理でも明日ならばできます』
  『○○さんが良く知っているのでお声がけしておきます』
  『こういう対処をすれば進むはずです、この人に聞けば進むと思われます』

 ⇒さらに、あまり恩着せがましくしないぐらいでさらっと対応することもポイント。特に目上の方からの
  依頼だと、恩着せがましい奴だという逆にネガティブな印象を与えてしまう恐れがあるためだ。

■まとめ

・人は、好意を持たれている相手から依頼を受けると好意で返そうとする(返報性の法則・好意の返報性)

・お願い事を聞いてもらうには、予め良い人間関係を構築・維持する

・良い関係構築・維持には、徹底的なGiveをしつつ、相手からの依頼に対して真摯に前向きに対応する
 (信頼貯金を作っておく)
*相手からの依頼に対しては、素早く対応する。対応できなくても、代替案を提示する。

日ごろからのコミュニケーションをおざなりにしておくと、いざというときに誰からも助けてもらえないという事態になる。この事態のリスクヘッジのためにも、人間関係構築・維持(または向上)を疎かにしないこともビジネスパーソンとして必要不可欠な行動だ。また、”双方共に得になること”を常に考える、ことも本質的なビジネス行動ともいえる。

■最後に

 もちろん、この方法は家庭にも応用可能だ

例えば、平日は仕事一辺倒、土日も家族サービスをせずに、遊びに行ってしまった場合、パートナーからは快く思われないケースが容易に想像できる。家庭より優先させなければならない予定が入ってしまった場合、全力でそこをめがけて、普段のプラスアルファでパートナーの喜ぶことを実践する。突発的に入った時にも、お願い前に相手が喜ぶことをする(気遣う、感謝の気持ちを伝える、LINEするでもいいだろう)

 私も次のことを実施して、信用貯金を減らさないように地道に工夫している。➀コンビニでスイーツを買ってプレゼント、②前週の土日の朝ご飯を代わりに作る、③普段パートナーの家事を代替する。などして、自分のための時間を確保している。

慣れてしまうと効果が薄れるのであの手この手である(笑)。ポイントは、プレゼントもいいが、普段の相手への感謝の念を持って対応することだ。

毎日、日々の所作・行動を1%でも改善・工場し、積み重ねどんどんビジネスパーソンはもとより人として成長していけると信じている。

それでは、また!